世の中にコレだけモノがあふれてしまうと、一生モノなんて中々手にすることは無くなります。
それでも、一部にそういうモノが存在します。
例えば職人の道具。
板前さんの包丁や大工さんの道具なんて最初に買った物をずっと使い続けている事がよくあります。
研ぎ続けて幅が細くなった包丁や極端に短くなったカンナの刃など、使い続けてきた証が見て取れます。
職人さんの道具以外でも、例えば機械式の腕時計があります。
ちゃんとメンテナンスをしていけば数十年から50年くらい使えるモノも少なく無いデス。
釣具。
80年代のバブル期までは一生モノの釣り道具が沢山ありました。
リールは一度買えばずっと使い続けるモノでした。
竿は折れるまでガイドを変えながら使ったり、ルアーですら修理して使っていました。
一生モノの代表はやはりアンバサダーリールです。
国産高級機の2~3倍の価格。
輸入品を取り扱う高級釣具店やデパートの釣具コーナーでガラスケースに飾られていました。
60年代後半のルアー釣り黎明期は大卒初任給と同じくらいでした。
今でいうと原付バイク買うのとそう変わらない感ぢデス。
今はそういう釣具は殆ど姿を消し、せいぜい10年ほどで買い替えるサイクルが生まれました。
10年経つとメーカーは修理メンテナンスを拒否し、買い替えを勧めます。
もう一つ。
できうる限りメンテナンスして延命していますが、今の道具はソレですら難しい。
今の道具は10年ほどで修復が不可能になるほど傷むモノも多い。
恐らくは軽量化の弊害です。
新素材や軽合金、塗装の脆さ。
同じ道具を一生使い続けるのが困難な時代になりました。
まあ、私の身体もいつまで持つかなんですけどね。(;'∀')
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