ハンドルのおはなし。
ぶっちゃけ、今のロッドのハンドルには個性がない。
ハンドルだけ見ても何処のメーカーなのか判りません。
ハンドルのほとんどが、同一メーカーで作られているので、仕方がない事なのかも知れない。
昔はロッドメーカーが自社でハンドルも制作していることが珍しくなかった。
それゆえ、個性豊かなハンドルがいっぱいあった。
60年代から~80年代初頭までは個性的なハンドルが多かった。
各社工夫を凝らしていて、それらを見ているだけで楽しかった。
そこにF〇JIが台頭してきていつの間にか一色に染まった。
同時にガイドも多くのシェアも占めてしまった。
80年代中頃からロッドの画一化が始まった。
同時にセミダブルの長いハンドルが増えた。
それによりキャストに変化が起きた。
それまで片手で投げていたものを、両手で投げるようになった。
片手より両手の方が楽だから、そして正確に投げられる。
ホントか??
昔は皆が片手で投げていた。
今はほとんどが両手で投げている。
道具は昔より飛躍的に進歩した。
しかし、釣り人の精神や技術は退化したと思う。
今まで人間が考えていた事を、考えなくてもイイ様になった。
そして、辛いことしんどいことはしなくなる。
楽になった釣りが今後釣り人に何をもたらすのか??
”肩の上に乗っているのが帽子の台にならないこと”を願う。