元々、ダムクイックはスミスが取り扱っていたリールでした。
その後、日本フィッシングタックル(NFT)に代わり、やがて日本に代理店はなくなります。
ダム社は西ドイツ(当時)の釣具メーカーで、ベイトリールはアンバサダーより後発。
700番クラスというのがアンバサダーで言う5000番のサイズでした。
確かラインナップは600~800番で600番がアンバサダーの4000番、800番が6000番のサイズ。
ボールベアリング入りのモデルはボディカラーがシルバーで、型番の後ろにBが付きました。
丈夫さに於いてはアンバサダーとタメを張れるくらい頑丈な作り。
クラッチ機構に関してはアンバサダーよりも簡素化していました。
値段もやや安く設定されていました。
サイズや重さ、性能もアンバサダーに近かったのですが、やはりアンバサダーの牙城を崩すには至りませんでした。
売れなかった原因は諸説ありますが、サムレストのバーがないこと、取扱店が少なかったことなどじゃないですかね?
このリール、後に日本でOEM生産となり、そのまま生産終了となります。
トップウォーターマニアに支持されるリールの元になるのは、それから数十年先の話です。
西ドイツ製と日本製、見た目に差は無いように思いますが、どうも日本製の方が弱いと聞きます。
まあ、あの会社が作っていたワケですから頑丈ではないでしょうね。(笑)
ダム・クイックは長く使いたいのであれば西ドイツ製をおすすめします。