中古釣具業界に比べてあまりも規模が小さいため、メーカーに目を付けられることはありません。(多分)
中古釣具店が年間に何万台も取り扱うのに対して、リール修理屋なんて多くても数千台です。
最近は業界大手が釣具メーカーと手を組む事もありますが、ウチのような弱小修理屋はメーカーどころが問屋さえも取引はありません。
しかし、メーカーの利益を害しているという面は否めません。
本来買い替える所を、よみがえらせてしまう事も多いんです。
*長年愛用していたリールがまだまだ使える。
メーカーは製造中止から10年くらいでメンテナンスを引き受けなくなります。
部品交換の無いオーバーホールでさえも受け付けてくれません。
フリーランスの修理屋は逆にほとんどが引き受けると思います。
*古すぎて・マイナーすぎて修理不可能。
メーカー自体がすでに存在しないとか、マイナー過ぎて誰も知らないモノ。
ココまで来ると修理屋の中にも辞退者が現れ始めます。
実際、引き受けない方が無難です。
成功すれば名声を得られますが、失敗すればダメダメのレッテルを貼られます。
しかし、失敗を恐れていては助かるリールを助けられません。
名声よりもプライドを取る者が勇者になれるんです。
私は後先考えないので、とりあえず引き受けます。(笑)
*改造・チューニング。
リールのチューニングと言いますと、軽量パーツや高回転ベアリングに交換することと思われがちです。
実際はもっと細かいセッティングもあるんです。
ちょっとしたパーツの研磨で大幅に性能が上がることもあります。
高回転化しすぎてブレーキを強くする無意味なチューニングも存在します。