先日、お客さんから質問を受けました。
「ピーナッツってダイワのオリヂナルぢゃないんですか?」
違います、オリヂナルはストライクキング社です。
80年代の中ごろにはすでにダイワから発売されていたので、もはやダイワのオリヂナルと言ってもいい程定着しています。
ストライクキング期の名前はピーナッツSでした。
末尾のSは勿論ストライクキングのS。
当時、ビッグOを元祖としたクランクはアルファベットプラグと呼ばれ、名前の後ろにメーカーの頭文字を付けるのが慣例の様になっていました。
バグリーのバルサB、ノーマンのリトルN、レーベルのRシリーヅなどがソレに当たりマス。
ただ、ビッグOのOはちょっと意味合いが違いまして、ビッグOの制作者フレッド・ヤングの弟オーディスから取ったモノ。
このオーディスは非常に身体が大きかった為に、BIG・Oとなったそうです。
で、このピーナッツですが、何でダイワに来たかと言うと、本国で売る事が出来なくなったから。
御覧の通り、ビッグOに酷似しているんです。
発売元のコーデルから警告があったとかで、ヤバくなって、日本でなら大丈夫だろう的な安易な逃げ道で金型を売却したようです。
ですから初期のピーナッツはストライクキングの金型が使用されていたとか?
その後、金型の劣化によりピーナッツⅡにマイナーチェンジが行われて、現在に至ります。
それから、ストライクキング期の物とは材質も異なります。
ダイワのモノよりも比重の重い高圧縮ポリエチレンなる樹脂が使用されています。
ですからラトル音もダイワの物は甲高いカラカラ音に対し、オリヂナルはゴトゴトと低い音でした。
他にナチュラルプリントの柄やカラーも異なります。