結局、バスバブルの後に残されたのは、荒廃した釣り場、釣り禁止の場所、そして何よりバスという魚への悪評。
魚には何の罪もない。
しかし、害魚というレッテルを貼られ、それを楽しんで釣る人間は白い目で見られるようになってしまった。
元々、バスに対する害魚論はありましたが、バス釣りをする人間のマナーの悪さから、”坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”的な扱いを受ける始末。
当時、バス釣りに行けば多くの場所で、ルアーのパッケージやライン、コンビニ袋、ペットボトル、食べかす等が散乱していました。
そして、バスが居るという場所で、所かまわず我が物顔で釣りをする人間。
釣りだけならまだしも、畑を踏み荒らし、違法駐車、私有地に侵入、更には破壊行為まで。
釣り禁止になって、門扉に鍵が掛けられるようになったダムの門扉に車ごと突入して釣りをしたと言う、どうしようもない輩までいました。
地元民とのトラブル続出。
今の釣り禁止場所の多くはバスバブル期の負の遺産。
しかし、未だにマナーを守らない馬鹿どもの所為で釣り禁止場所は増え続けている。
現在もバス釣りの人口は減りつつあります。
他の釣りに移行する人も少なくないです。
理由は様々ですが、釣れなくなった、釣り場が減ったと言うのが主な原因かと。
大型釣具店ではバス用品のコーナーが無くなったり縮小したりしています。
中古釣具店ではバス用品を売りに来て、他の釣り用品を買って帰るために、バス用品が余剰気味。
と言うか売れなくなっている。
バス雑誌も休刊が相次いでいる。
そなると、釣具業界もバス用品には力を入れなくなる。
まだ、そこまでにはなっていない。
しかし、近い将来起こりうること。
でも、悪いことばかりぢゃないかもしれない。
下火になってマイナー化すれば、今まで目の敵にされていた矛先から外れる。
出ない杭は打たれない。
野池などの釣り禁止の多くはバス釣りをする人間に対して。
そのバス釣りをする人間は減れば、イチイチそういう事をする必要が無くなる。
それから、野池の釣り禁止をやりたがっている多くはジジババ。
その子供たちはバスに対してアレルギーは少ない。
人間が替われば考え方も変わる。
ぢつは、今の話はウチのお客さんから聞いた。
上の人たちはバスを目の敵にするが、若い連中はあまり気にしていないと。
長い目でみれば将来的にまた、自由にバス釣りが出来る時代が来るかも知れない。
しかし、それにはまず、マナーの徹底が必要です。