
当時はまだスピンキャストリールがメジャーでして、ルアー釣りの入門といえばこのタイプのリールでした。
ただ、このリール、ルアー釣りだけでなく、ボートでのキス釣りや磯釣りにも使われていました。
しかし、安価で非常に粗悪なモノが多く、日本製で無名メーカーのモノがゴロゴロとありました。
その中で結構な性能を持たせたのが、ダイワのハイキャストシリーズです。
当時高価だったボールベアリングや、スプールを上下させる平行巻き機構、回転するピックアップピンなど、廉価版と一線を画した作りになっていました。

カップのライン放出口(オリフィス)も大口径の物を採用。
キャスト時のライン抵抗を軽減させました。
ただ、この放出口の大口径化はラインサミング時にはやりにくいシロモノでした。
当時のキャスティングは片手でボタンを押して、タイミングを見て放すという、単純明快なキャストでしたが、本来このリールは両手でキャストするものなんですね。

本来のキャストはこういうふうにカップの前でラインを摘んで行います。
ラインを摘んでからスプールリリースボタンを押して、キャスト時につまんだラインを放します。
更に、ラインを摘むことで、サミングを行うんです。

このハイキャスト、商業的にコケたのか、後継機が出ないままに歴史を閉じました。
ギアレシヲ1:4.1
自重 290g
ラインキャパ 3号80m
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