
遠い昔の話です。
うちの近所に住む70歳過ぎのオッチャンは戦後まもない頃、ライギョをよく食べていたそうです。
元々は食用として輸入されて広がった魚なので、食べることは間違いじゃありません。
しかし、当時は生で食べることが多かったのだとか??
現代の日本人のお腹に寄生虫など殆ど居ませんが、昔は蟯虫や回虫、サナダムシが普通に寄生していました。
まあ、居たとしてそれが原因で死ぬことも希で、逆にアレルギーなどを抑えていたのが寄生虫だったという研究成果もあるくらいです。
で、問題のライギョの生食。
気になるお味は、まるで鯛ようなのだとか?
それをいい事に、鯛の刺身とか言って売られていたそうです。
更に寿司屋。
ライギョを裏で買い取ります。
当時、ライギョを取ることを生業にしていた業者がいたようです。
そして鯛の握りとして客に出します。(笑)
ライギョと気づかずに旨い旨いと食べていた人はかなり居たそうです。
ライギョにとっても消費者にとっても迷惑だった戦後の混乱期のお話し。