リールの保障期間の話。
70年代から80年代のABU製品の日本代理店はエビスフィッシングでした。
エビスフィッシングには独自の保障制度があり、ブルーカードと呼ばれる品質保証登録制度が存在しました。
最初の保障期間は5年。
登録から5年以内の自然発生による故障は無償で修理するという物。
しばらくして、その保障は10年に延長されます。
そして、ついに永久保障が導入されました。
登録した人間が存命中保障するという驚くべき内容です。
これは何を意味するのか?
”ABUのリールは壊れない!”という神話。
当時のABUリールは本当に故障知らず。
構造から材質に於いて、ほぼ完璧と思われるほどの作りこみでした。
シンプルでタフ!
海水に没して3年後に引き上げたアンバサダーがそのまま使えたという伝説も実話です。
○原ダムが大減水して、ボート屋の桟橋の底まで減った際、大量のタックルが発見されたそうです。
ABU以外のリールは復活不可能になっていたそうです。
材質から吟味され、壊れないように、故障しないように丁寧に作りこまれた故に出来る技です。
しかし、その神話が崩壊するときが訪れます。
1979年ガルシア社の倒産、そしてABUによる救済。
1983年、アブガルシア社誕生。
ココから名門ABUの転落が始まります!
続く!