私の釣りのメインタックルは80年代のモノです。
バスフィッシングが一番面白く良かった時代です。
モノは今のように多くなく、価格も高い。
品質もピンキリ。
国産のクオリティはまだまだで、輸入品が幅を利かせていました。
リールはやはりABUのアンバサダー。
性能は勿論、耐久性や使い勝手も抜群!!
しかし、高価で易々と手にすることはできなかった。
ただ、当時買ったアンバサダーは今でも手元にあって、ちゃんと現役です。
今は復刻のアンバサダーが売られています。
見た目ではオールドと見分けがつかない。
しかし、フットとフレームの溶接やパーツのメッキが違う。
聞けば、当時の溶接技術は今では使えないとの事。
メッキも薄くなり、その下地の真鍮も質が変わっている。
明らかに耐久性が落ちているのだ。
旧いフェンウイックのグラスロッド。
トップ用として有名なFC60は、その昔、正確度を競うキャスティング競技で使われていた経歴があります。
当時は薄く軽量のブランクと言われましたが、現代のブランク事情からすると厚くて重い。
トコロが、このロッドでキャストをすると、恐ろしく正確なキャストが可能。
一瞬、キャストが上手くなったと勘違いします。
理由はブランクにあります。
厚く重く反発力の弱いブランクはルアーをキャスト速度を遅くします。
飛んでいくルアーを目で追えるんです。
その為、コントロールが付けやすくなり、正確度が増します。
90年代に1度復刻していましたが、似てはいるモノの何処か違和感のある仕上がりでした。
オールドのブランクも有害との事で、今では作れないのだそうです。
タックルだけでなく、ルアーにしても昔と同じモノを作ることは出来ないようです。
結局、オールド品を漁って使えるものを使うしかないんですネ。
と言うか、業界が本気で復刻する気が無いだけ??
デニムなんかは物凄いモノを作っているんですけどね。