30年以上前のアンバサダー等を愛用している人はかなりの数に登ります。
なぜ愛用者が多いかというと、丈夫で故障が少ないこと、シンプルで飽きが来ないこと、性能的に現代でも通用すること、じゃないでしょうか?
昔のリールは1度買えば一生ものと言う考えがありました。
メーカーもそういう認識で、値段は高くても耐久性の高い丈夫なモノ作りをしておりました。
ところが80年代中頃辺りからそういう認識が薄れてきました。
耐久性が著しく低下、製品サイクルの速さが加速し始めます。
最初は戸惑ったユーザーもそれを受け入れ、今や製品サイクルは2~3年くらい。
2年経てば型遅れになってしまうんです。
ですから80年代中期以降の製品を長く使っている人は、30年以上前のリールを使っている人と比べて極端に少ないです。
これは製品サイクルの早さが原因ではなく、耐久性に問題があるはずです。
80年代に登場した、シマノの2スピードモデルやダイワの両開きレベルワインドのリールを未だに使っている人はかなり少ないと思います。
あの頃のリール、当時から結構故障が多かったんですよ。
そういえば自動車も製造から13年以上を経過したモノは税金が高くなるそうです。
環境問題を盾に税金を上げる作戦です。
古い車をいつまでも乗り続けないで、10年くらいでサッサと新車に乗り換えろ!と言いたいんですね。
しかし、自動車の場合、排ガスなどの問題は確かにある事は否めないです。
リールの場合は環境問題など関係ない訳ですから、買い換える理由は少ないです。
ただし、現代のリールが30年持つか?
多分メーカーはそこまでの耐久性を持たせていないでしょうね。
今の企業に数十年先を見たモノづくりは出来ないでしょうから。