ベイトリールのバックラッシュとスピニングリールの糸ヨレは構造上の宿命です。
いずれも長年研究され、対応策を講じてきましたが、未だに決定打は出ておりません。
ラインの出て行く速度より、スプールの回転が早いとこの現象は起きます。
よって、”キャスト対象物の飛行速度が早ければ早いほど”バックラッシュは起きづらいです。
ブレーキ。
ベイトリールには大きく分けて3種類のブレーキがあります。
一つはメカニカルブレーキ。
コレはスプールを機械的な力で抑える事により、回転を制御する物です。
このブレーキの特徴は、”キャスト対象物の重さ”に対して行います。
もう一つは遠心力ブレーキやマグネットブレーキなどの補助ブレーキ。
こちらは、”キャスト対象物の比重”に対しての物です。
ただ、この2つではまだ制御が出来ません。
もう一つ人為的に行うブレーキ、それがサミングです。
親指でスプールを直接抑えることで回転を制御します。
3つのブレーキのうちで最も高度なのがサミングです。
これが完璧に出来ればほとんどバックラッシュは防げます。
ただし、完璧に出来る人はおりません。
人間のすることですから。
続きます。