インディーズ釣具ブランド向けのリールを製造している会社の社員は殆ど釣りをする人が居ないのだとか?
テストとしてキャストする事はあっても実際の釣はほとんどしないと聞きます。
言い切ってしまえば、釣りはしなくても釣具は作れます。
釣りをするに越した事が無いだけ。
ただ、どんな物が生まれるのか判らない。
やった事の無いジャンルのリールが持ち込まれることがあります。
依頼主にだいたいの要望は尋ねますが、実際やったことがあるのと無いの世では仕上げは変わるはずです。
トラウトのカンツリだとドラグの調整が本当にシビアで、やったことが無ければ適度な調整は難しいです。
他に、バス釣りしかやったことのないルアービルダーにマグロ用のルアーを作れと言ってもそれなりのルアーは作れるはずです。
しかし、それに合ったアクションや強度計算は出来ないです。
へら竿職人に投げ釣りの竿を作れと言ったら困るでしょうね?(笑)
でも、面白いものが出来る可能性が高いです。
実際、殆ど釣りはしないのに釣具製造に関わっている人って意外に多いんです。
私の友人の一人は釣りをしないのに、あの”がま○ツ”に入社しました。
通勤が不便なのですぐに辞めちゃいましたが。(笑)
この人たち、絶対釣りはやっていないでしょうね。
個人的には、”釣りをやらないのになんで道具を作るんだ?”よりも”釣りをやらないのに釣具を作る人”に興味があります。
意外に、そういう人の方が自由度の高い物を作りそうな気がします。
別ジャンルの人が作り出すモノ!
陶芸家の作るガラスの器、鍛冶屋の竹細工、大工の作るルアー・・・・
寿司職人の作るイタリアンなら旨そうですナ。