オリムピック3200ことヘドンMarkⅣです。
一部マニアに人気のあるリールです。
当時、ヘドンの代理店をしていたオリムピックがOEMで生産しました。
正確には日本でのノックダウン生産と言う形のリールでした。※パテントに関してはヘドン社が保有していました。
コレまでのヘドンのフリースプールリールはスウェーデンで生産されていました。※ダイレクトリールはアメリカ製。
何らかの事情でスウェーデンでの生産が打ち切られ、日本で生産するようになります。
ちなみにこのリールの発売は日本初のベイトリール、ミリヲネアG5よりも先なのですが、純粋に日本オリヂナルとは言い難いため、ミリヲネアG5が日本初のオリヂナルベイトリールとなります。※ミリヲネアG5の発売は1974年
左側前のレバーを倒すとスプールがフリーになる独特の機構です。
コレはヘドンのフリースプールリールの伝統でパテントも取得しています。
レバーを倒すと同時にレベルワインドも前傾するため、スプールからの距離が出来、飛距離アップに繋がるようです。
ところが!
このリールには大きな欠点があります。
それは、"スプールのベアリング径が小さい"こと。
径が小さい為に遠投時の回転が安定しない。
よく回るのにイマイチ飛ばないんです。
ベアリング径が小さいと初動が小さく、軽量物などに向きます。
ただ、軽量物に対応できるほどスプールが軽くない。
どうにも惜しい作りです。
まあ、ソレでも機構自体は面白いので使っていて楽しいリールです。
遠心ブレーキなども独特な作りです。※ブレーキブロック交換不可
カラーは落ち着いたグリーンで上品でおとなしめ。
アメリカンでありながら、何処か日本的な雰囲気も漂います。
まあ、このリールの性能の事を言うのは野暮ってもんですね!
ポチっとしてください!