私がバスのルアー釣りを覚えたのは80年代です。
バスはまだ日本全国にはおらず、限られた場所にしか生息していませんでした。
琵琶湖ですら、居る場所と居ない場所があったくらいです。
ただ、幸運だったのは私の住んでいる地域には、かなり古くから稲倉池というバスの生息池があり、旧い資料によると入ったのは1968年とありました。
今から48年前です。
東播と同じ頃だと聞きます。
その稲倉池周辺には野池が無数にあり、80年代後半には大半の野池にバスが生息していました。
かと言って初心者に簡単に釣れるほどバス釣りは甘くなく、
1年以上ボウスを食らってようやく釣ることができたんです。
しかも、釣ったのは稲倉池ではなく、名もない小さな野池。
5月頃の早朝、ファットラップラパラで釣った33cmのバスは死ぬまで忘れないです。
その後、メンターを目指して最新タックルでほぼ毎日バス釣りに明け暮れました。
ふと気が付くと、いくら釣っても虚しい、満足できない状態に。
最新タックルを全て売り払って、80年代の釣具を使うようになりました。
釣果はイマイチですが、毎回いろいろな”縛り”を加えることで、また昔のような楽しさが蘇ってきました。
たかがバス、されどバス。
バス釣りは80年代に全てがあったように思います。