家の庭から子猫の鳴き声がするので行ってみると、1匹のクロネコが目にとまった。
鳴き声の主ではないらしいが、何故か逃げようとしない。
近づいてみると・・・・・
旧い塀と塀の隙間に子猫が2匹落ちてしまって這い上がれずに居た。
高さは1mくらいなので手は届かない、そこで、ボロ布をつないで上から垂らすと、子猫はボロ布に上手くしがみついてきた。
そして2匹とも無事、引き上げることが出来た。
クロネコはどうやら子猫の母猫だったようだ。
それから数日経って、仕事に行こうと家を出ると、玄関先にネズミの死骸があった。
気持ちわるいのでスグに捨てたが、次の日はスズメの死骸、翌日はまたネズミと、毎朝小動物の死骸が置かれてある。
一度ハトが置かれていたこともあった。(笑)
ホラーだ!
流石に気持ち悪くなって誰かイタズラかと思い、防犯カメラを仕掛けた。
そこに映っていたのは例のクロネコ。
毎日明け方に小動物を玄関先に運んでくる。
どうやら子猫を助けたお礼のつもりらしい。
しかし、気味が悪いのでお礼は止めてほしい。
で、ある日、ネコが来るのをカメラで見ていて、ネコが来た瞬間、
猫に向かって、”お礼はもういいよ!!”
よ、告げた。
ネコは驚いて逃げたが、翌日からお礼はピタリと止まった。
それからしばらくして、友人の家にネズミが大量発生!!
ボロ家なのでどこかの隙間からネズミが入り込んだらしい。
毎晩、ネズミの運動会。
嘗められているのか、昼間っから台所を走り回る始末。
そこで、ダメ元でまた庭に来ていた例のクロネコに、
”ネズミ退治してもらえないか?”と伝えて玄関を開けておいた。
すると、クロネコと大きくなった子猫達が家の中に入ってきて・・・・・
翌日にはねずみは1匹も居なくなっていた。(笑)
全て獲り尽くしたのではなく、猫が来たのでビビッて逃げたようです。
その後、クロネコ一家は友人の家で飼われることとなり、幸せに暮らしている。