この仕事をしていながら外観で機種の見分けがつきません。
特に国産2メーカーのデザインは似通った物が多すぎて、パッと見殆ど同じ。
ベイトリールならロープロか丸型か、スピニングならレバーかそうでないかくらいの分け方しか出来ない。
そんな人間でもリールの修理やメンテナンスが出来ちゃいます。(笑)
”性能を追求していけば自ずとデザインは決まる”
この言葉が悪影響を及ぼしている気がするんです。
だから似通ってしまうのかも?
所詮、リールなんて遊びの道具。
もっと無駄があってもいいと思う。
軽量化も結構だが、150gと155gの違いなんてどうでもいい事では?
わずか5gの違いで、疲れる疲れないなんて言っている人間は、そもそも体力に問題がありますゼ。
個性的を売りにしているトップ系のリール。
これもまた、似た感ぢが多い。
と言うのは、この手のリールを製造しているのは1社のみなので似るのは当たり前。
更にベースのリールがあって、それに肉付けをしてデザインを変えているダケなので、結局大きく変えられない。
恐らく、半分以上クラッチとギアは共通ぢゃないかな?
60年代、70年代の日本には中小のリールメーカーがいっぱいあって、それこそ多種多様、珍品や駄作も数限りなく存在しました。
それらが殆ど消え、大手と僅かに生き残った弱小のみがリールを作り続けているんです。
現在、数十種類しかない中から選ばなければならない。
その中にホントに欲しい物があるのか?
仕方ないからその中から選んでいるのか?
いつか、何処にも属さないフルオリヂナルのリールを作ってみたいと思っています。