ピカレスクはメーカー、年式問わない”リール”修理屋です。
しかし、時々、妙なものの修理を依頼されることがあります。
今回は電解精錬機。
何をするものかと言いますと、写真などで使う定着液の廃液の中に溶けた銀を取り出す装置です。
理屈としてはメッキなどと同じで、液に電気を通して、極に銀を集める仕組みです。
ところが、この機械自体を作っていた工場が既になくなり、専門の修理業者も殆どいないのだとか?
購入となれば数百万円するそうです。
それで2回ほど修理業者に来てもらい、診てもらったそうですが業者がお手上げ!
で、何故かウチに白羽の矢が立ちました。
大きな機械なので当然出張修理となります。
と言うか、この日は定休日なんですけどね。(笑)
でも出張修理は定休日にしか行けません。
これがその機械。
中心が回転するようになっているのですが全く回りません。
中に入れるのが酸液なので周りの金属の腐食がかなり激しいです。
それから臭いも・・・・酢酸臭、要するにお酢の香りですネ。
下部にある駆動系に問題がありましたので、そちらを修正して・・・・
更に駆動モーターのブラシが外れちゃってます。
勿論、装着し直します。
次は制御器の電流の数値が出ないという部分。
通電させても電流値がゼロのまま。
断線の疑いがあるので。片っ端からテスターで当たりましたが断線はなし。
接点と継ぎ目の点検をして、電源を入れ直したところ・・・・