で、強烈なヂギングリールに鍛えられて、その後は色んなリールに手を染める事に。
ある時、旧い外国製のスピニングリールの修理が出来ないか?
という依頼を受けます。
なんでも、東京都内のリール修理業者を5件回って全て断られたとの事。
そのリールは旧いイタリア製でラインローラーと周辺パーツが欠損していました。
リール屋ピカレスクの答えは、”ラインローラーくらい作れば良いんぢゃないですか?”
という訳で引き受ける事に。
昔のリールのラインローラーなんて臼型の金属製で回転もロクにしないんです。
ですから、形さえできれば良いだけ。
ベイルからおおよその長さと太さを割り出して、金属棒を切断してヤスリで形を整え、極細ペーパーで滑らかに仕上げて、最後に真ん中に穴を開けるだけ。
時間にして40分くらい。
後はサイズの合うネジとナットをホームセンターで調達してきて取り付け。
問題は請求額。
正直どうやって出したら良いのか判らない。
購入したのが金属棒1mのモノ980円とネジとナット20円。
丁度1000円。
加工量は時間と手間賃で1800円。
合計2800円。
ただ、こんな1cmにも満たないようなモノが2800円とは請求し辛いんです。
恐る恐る、材料代込みで2800円なんですが・・・・・
”そんな値段あるか!!
”とお客さん激怒!!(# ゚Д゚)
ただ、激怒の理由が”安すぎる”との事。
とは言われても前例がなく、損をしない程度の金額を出しただけなんですが、ソコが気に食わないらしい。
結局、7000円支払われました。
多すぎるんぢゃないかと思ったのですが、後日、知り合いの金属加工屋に同じようなパーツをそっちで頼んだらいくら?
と、尋ねると図面引いて・・・ウンたらカンたらで15000円くらいかな?
そりゃ2800円は破格だよな。(笑)
この仕事で、無いパーツは作れば良いという方向性が出来ました。