
その存在を知ったのは中学生だった。
当時、フィッシングサロン心斎橋に売られていた。
後にバルサファイブオーだと教えられる。
厳選されたバルサ材から50もの工程を経て作られる、とても素晴らしいクランクベイトなのだ。
ただ、1個の価格が2800円!!
当時、ヘドンを買うかスインフィンを買うか悩んでいたガキには高嶺の花でした。
フィッシングサロン心斎橋には全色並んでいたと思いますが、眺めてはため息しか出ませんでした。
名著、”ブラックバス釣りの楽しみ方”にも登場し、筆者の則さん、山田さんの友人である西岡忠氏が製作していました。
話は逸れますが、その後、彼らの友人関係は破綻し解消されたらしいです。

最初はクランクベイトだけだったものが、ペンシルやスイッシャー、ポッパーと言ったトップウォーターのラインナップが増えていきます。
クランクベイトタイプもオリジナル、スタウト、ジュニア。ベイブから更に小さい、ミッジ、ウルトラミッジとサイズバリエーションが増えます。
一時期、フィッシングサロン心斎橋から別注のバルサ50シャッドなる物も発売されていました。
そんなバルサ50がようやく買えたのは高校生になってから。
当時、バルサ50を持っているだけでヒーロー。
もったいなくてとても使えない。
ボックスの肥やし。
でも勇気を出して使ってみたら結構釣れました。
1匹釣れればボディーチェック!
ぶつけては補修しながら大切に使い続けました。
そんなバルサ50も今は静かにボックス内で眠っています。