リール修理屋なのであらゆるタイプのリールを使いました。
最近は積極的に使ってませんがダイレクトリールもよく使いました。
ダイレクトリールはスプールがフリーにならず、キャスト時にハンドルが逆回転します。
それとけたたましい音がするモノもあります。
しかし、意外かも知れませんがよく飛ぶんです。
オリヂナルザラスプークなら40~50mくらいは飛びます。
バックラッシュもあまり起こしません。
無論、ちゃんと手入れをした精度の良いモノに限りますが。
ダイレクトリールの多くはアメリカ製です。
そのアメリカで50~60年代に乱発された物には低品質のモノも数多くあります。
当時は小さなガレーヂメーカーがホントに数えきれないほど存在したんです。
反面、ラングレーやシェイクスピア、フルーガーのような大手メーカーの高品質なモノも沢山あります。
個人的に使って良かったのはツルーテンパーのラグーン130。
スプールがアルミ製で非常によく回ります。
両サイドのカップもアルミ製で全体的に軽く出来てます。
一番多用したダイレクトリールですね。
ABU/レコード1800。
天下のABUがアンバサダーを発売する前に製造していたレコードブランドのダイレクトリール。
ABUですから作り込みの精度に関しては何も言うことなし。
動作もスムーズで製造から60年以上を経ても全く劣化がありません。
カッチリと非常に丈夫に作られています。
真鍮製ボディにクロームメッキとダイレクトリールとしては少々重いデス。
ちなみにこのリールは近年でもキャスティング競技のアキュラシー部門に使用者が居るようです。
ダイレクトリール用に使っていたストレートグリップ。
何処のメーカーか不明。
チャンピオンなどの金属製フェルールが取り付けられます。