泣く子も黙るチャンピヲングリップです。
オールドファンには未だに根強い人気です。
このグリップの人気の理由はカッコいい事。
アルミ製でブランクを固定するヘッドや、リールシート調整のネジ、握りの種類は無数にあります。
トリガーの位置や握りの角度を変えられるオールアングルと言う仕様もありました。
とにかくそのカッコよさは70年代のバサー達には憧れのグリップでした。
このハンドルを装着したロッドは、スーパーストライク(ストライカー)、フェンウイック、コットンコーデル、バスプロショップスなど。
更にコレを模倣したグリップも多数。
チャンピヲンを有名にしたのはやはりスミスかと。
初代のスーパーストライカーに始まり、次のスーパーストライクまで装着されていました。
70年代にスミスがチャンピヲングリップを取り扱いたいとフェザーウェイト社を訪れたところ、社長に「大戦中に日本の戦闘機に撃墜され、その傷が今でも残っている、だから日本人は嫌いだ!」などと言われたそうです。
まあ。その後どうにか説得して取り扱えるようになるんですけどネ。(笑)
ただ、80年代にフェザーウェイト社が倒産してからはスミスがオリヂナルで制作したチャンピヲングリップを使っていました。
フェザーウェイト(羽根の軽さ)と言う名前の割に金属製で重いデス。
ロッドはアルミ製のフェルールを三又の爪で挟んで固定します。
思いのほかキッチリ固定できますが、使っているウチに緩んでくる事があるので、時々ヘッドを締め直す必要があります。
リールの固定も金属製の爪。
ネジを締めると下がっていき、リールフットを固定します。
これも時々緩みます。
グリップとリールフットの間にゴムシートを挟んでやると緩み止めになります。
ロープロのリールの場合、レベルワインドの下部がリールフット固定の爪に接触するため取り付けられません。
爪を少し削ってやれば装着可能です。
丸形のアンバサダーが定番ですが、ぢつは1000系2000系、ウルトラマグタイプの方がしっくりきます。
実用よりは見た目のカッコよさが先に来ます。(笑)
きっちりバランスを取ってやればかなり使いやすい場合があります。
旧いモノですが未だにタマ数は多いので入手は容易です。