ヴァンスタール。
2000年代初めにザウルスが取り扱って一部マニアの支持を受けました。
完全密封のメンテナンスフリー。
ボールベアリング無使用。
シムプルな外観でベイルすらない。
航空部品製造メーカーのシャチョさんが、自身の趣味が高じて始めたブランドです。
確か、ターポンフィッシングだったかと。
ちなみにターポンとはこんな魚。
大型は2m超えで150キロにもなるそうです。
ヴァンスタールVR50です。
サイヅは日本製リールの3000~4000番クラス。
自重8.9オンス、ギアレシヲ1:6.3
コチラは分解可能な最小モデル。
アルミ製モノコックボディの先駆けデス。
数年前からD社が誇らしげにうたってますが、ほぼコチラのパクリかと。
このモデルはボールベアリングが数か所に使われおり、ストッパーはワンウェイ方式。
ギアや内部のパーツはステンレス製。
98%くらい金属で樹脂パーツの使用はごくわずか。
ドラグのラチェットはチリチリと小気味の良い響きでわりと微調整が効きます。
ベイルはマニュアルリターンのみでオートリターン用の返しが付いてません。
別売りでベイルレスキットが売られているので、そういう仕様なのだと思いマス。
まあ、新品のハンドルの重い事!( ノД`)シクシク…
腕の太いヤンキーでも重いと感ぢるんぢゃないかな?
分解して判った事が、重さの原因としてまづ、高粘度グリス。
ベタベタのグリスが内部にたっぷりと盛られています。
次にパーツのすり合わせが出来ていない。
メインシャフトが上下する際に異常に抵抗を感ぢマス。
使っていくうちに徐々に軽くなるのかも知れませんが、開封していきなり使用するのは無謀かと。
更にギアの精度に問題あり?
日本製と比べると明らかに巻き感が悪い。
最近の日本製に多い、ヌルッ!とした巻き感に慣れた人には絶対お勧めできません。
そんなリールでもステラと変わらないくらいの価格デス。※amazonで7万円ちょっと。
ただし、独特の金属的ソリッドな外観や物珍しさで言えば面白い存在です。
使っていると絶対に目立ちますし、リールをネタに話は盛り上がるかと。
他人と違うモノを持ちたいとか、特に使い道の無い7万円を無駄遣いしてみたい人、是非、使い込んでみたいと言う勇者にはおススメ出来ます。
VR50はサイヅ的にバス釣りなんかにも面白いかと。
7フィートくらいのロッドならバランス的に悪くないデス。