レコードアンバサダーNo5000。
言わずとしれたアンバサダーの最初のモノ。
数色のカラーサンプルが作られましたが、発売がクリスマスと言う事で赤い色に決定したと言う話は有名です。※1952年
レコードアンバサダーは1950年代後半まで製造されたそうで、後にABU/アンバサダーNo5000となりマイナーチェンジを繰り返しながら80年代まで製造が続きます。
完成されたフリースプール機構と自動遠心ブレーキが搭載された高性能なベイトキャスティングリールです。
フリースプールのベイトキャスティングリールは他にもありましたが、何処か不安定でアンバサダーほどの完成度は有りませんでした。
ボディやパーツにアルミを使い軽量化もされており、サイヅの割に軽い印象を受けます。
ギアレシヲは5000Cと同じ1:3.6。
ドラフホイールとフレームの両サイドがアルミ製の為、ウェイトは5000Cよりも軽い。
ボールベアリングは無く、代わりに銅製の軸受けが入っています。※ブロンヅプッシング
見た目や質感は最高!
電解塗装(アルマイト)の赤いボディと高品質なメッキパーツ。※当時ABU製品のメッキーはシンガポールで行われてたそうです。
遠心ブレーキの効きは言うことなしでした。
しかし、ブロンヅプッシング仕様の為、飛距離はボールベアリングの5000Cより劣ります。
レコード時代から60年代のアンバサダーに言える事ですが、ドラグが弱い。
大きめの魚が掛かるとドラグでは止められません。
ドラグワッシャーのサイヅが小さく材質もイマイチのモノでした。
後にサイヅが大きくなって材質も変更になり、よく効くようになります。
どちらかと言うと、性能うんぬんより、所有する喜びの大きいリールです。
実用品は60年代後半から80年代の製品を選んだほうが良いデス。