80年代初頭、バス釣り用のスピニングリールと言うモノが存在しました。
今ではスピニングリールと言うとライトリグ用のようなイメーヂですが、当時はバススピンと言うコトバがあって、バス釣り用のスピニングタックルが存在しました。
ロッドは5.6~6フィートで固めのモノ。
ルアーウェイト~18g程度まで背負えるものもあり、ソレでハードプラグからスピナーベイト、ワームまで何でもこなしました。
その為か、リールは比較的大きめで今で言うと3000~3500番くらいのサイヅ。
理由のひとつとして、当時のタックルの重さがありました。
80年代初頭はまだグラスロッドが主流で、カーボンは高根の花。
それゆえ、バス釣り用のロッドの標準は5フィート半でした。
あまり長いと重すぎて使いづらかったんです。
当時の釣り事情なのですが、スピニングリールはまだインスプールのモノが多く、構造上インスプールの方が軽く小型に出来ました。
ただ、インスプールは見た目にも古い感ぢがして、更にベイル返しがオートのみ。※例外としてロディ製のインスプールはマニュアルのモノがありました。
オートと言う事はハンドルを回すとベイルが返る仕組み。
構造上ベイルを手で返す事は出来ませんでした。
逆にアウトスプールの多くはマニュアルベイル。※初期のABUカーヂナル50番台やミッチェルのアウトスプールはオートリターンでした。
そのうちにインスプールは無くなり、アウトスプールが主流になりました。
その頃生まれたのがバス用スピニングリールでした。
とは言え、バス専用として作ったのはダイワとシマノ。
機種名で言えばダイワ/バススピンD1300Bとシマノ/BASSONE。
結果で言えばこの2機種は殆ど売れづじまい。(´;ω;`)ウゥゥ
理由はやはり大きすぎたかと。
バススピンで310g、BASSONEに至っては365gと重すぎ。
BASSONEはカーヂナルのミドルクラス54よりも重くてデカい。
カーヂナル54が310gとバススピンと同じ。
ちなみにこのBASSONEはKXと言うシリーヅがベースでして、初期シマノの小型高性能スピニングリールでした。
サイヅは4種類で一番小さいKX-Ⅰが260g、次のKX‐Ⅱが275g、KX-Ⅲが350g、KX-Ⅳが365g。
もうお分かりかと思いますが、よりによって、一番デカいサイヅをバス用にしてしまったんです。(汗)
コレは完全に戦略(選択)ミス。
というかGOサイン出したヤツはバス釣りを知らないかアホです。
まあ、まだブラックバス自体がどんな魚なのかまだ未知数だった時代の事。
アメリカからやってきた、小魚を食い荒らし、どんなルアーにも食いつく獰猛な魚のイメーヂ。
さぞ、強力な魚だと思われていたんぢゃないかと。(笑)
まあ、そんなリールだったからマニアックなネタに出来るんですけどね。