先日、従業員、後継者の事を友人から尋ねられました。
まだ自分と嫁が食っていくだけで精一杯で、人を雇う余裕はありません。
お店としても大きくするつもりはないです。
何よりもお客さんは私にリールを診てもらいたくて依頼するわけですから、ほかの人間がメンテナンスしたモノで納得してもらえるのか?
ピカレスクはリール修理屋としては独特のやり方を行います。
メーカー年式を問わない、人前で作業を行う、企業秘密なし。
今のところ、このやり方をやっている業者は聞きません。
そもそも、人に出来ないことをやることで、差別化をはかったワケですから。
後継者ともなると少なくとも私と同じことが出来なければならない。
技術なんて誰でもある程度やれば身に付きます。
技術云々よりも人前で作業が出来るか??
私は慣れましたが、本来、室内に篭って1人で作業をするはずの職人が、人前で作業するのはもの凄い精神的負担です。
新しい修理方法を考えられるか?
過去に例のない修理がきた際に、対処できるか?
常識に囚われては修理方法は思い浮かびません。
常に頭をフル回転させる必要があります。
そして、何よりもリールメンテナンスを仕事として続けられるか?
途中で嫌になったり、飽きてしまってはダメなんです。
職人になって仕事にする以上、数十年間は続けなくてはなりません。
やる気だけではどうにもならない事も多いんですよ。