昨日、BM-2にマグサーボGSのレベルワインドを移植するという方法で修理をしました。
引き受けてから部品を探すというドタバタだったのですが、なぜマグサーボのパーツなのか?
理由はそれほど難しくなく、むしろ非常に納得のいく選び方です。
理由は調達のしやすさ。
BM-2が発売されたのは70年代後半でして、まだバスフィッシングという言葉もなかった頃です。
当時はバスやトラウトをひっくるめて、ルアー釣り、もしくはルアーフィッシングと呼んでいました。
ルアー釣り自体マイナーな存在でして、BM-2にあまり需要が無かったんです。
よって流通した台数も少なく、探すこと自体困難なリールです。
一方、マグサーボの発売は80年代中頃。
当時は第2時ルアーブームの最中でして、バスフィッシング(当時はバッシング)が一般的に認知されだした頃でした。
そのころマグサーボは、世界初のマグネットブレーキシステム搭載リールとして脚光を浴びていたため、上級機種のSS、スタンダードモデルのGS、廉価版のSTと3種類から選べ、それが功を奏したのか売れまくりました。
後にワンハンドキャストモデルやボディが共通のミリオネアも発売されました。
よってマグサーボシリーズは未だに中古市場でタマ数が豊富。
中古釣具店を数件巡れば1台くらい見つけられるくらいです。
こう見えても、釣具の歴史や人気度、時代背景にも詳しいんですよ。
日本ルアー史の生き地獄とは私のことです。